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幼児にパズルはなぜ有効なのか

よく耳にする「英才教育」は必要ない―上智大学の熊倉教授に会いに行った際に教えてくれました。

3才~5才位のお子様は、何にでも興味を示す好奇心旺盛な時期。
この時期に大切なのは英才教育ではなく、「脳を刺激」すること。

この時期は脳細胞同士をつなぐ連絡路(シナプス)が急激に脳の中で増えていきます。このシナプスは使えば使うほど定着し、使わなければ衰え、やがて錆ついてしまいます。使うには「脳の刺激」が重要なのです。

つまり、いろんなことにチャレンジしたり、集中してパズルをやってみたり、運動したり。まんべんなく能力を伸ばすことが重要な時期なのです。

単に遊ばせるだけでも脳は刺激されますが、もっと効果的に遊ばせる方法はないか、と考えたとき、
真っ先に、しかも手っ取り早く取り入れることができるのがパズルなのです。

パズルは「遊び」と「訓練」兼ねた絶好の好奇心くすぐり道具。
私が作ったパズルを3歳児に見せると、「やるーやるー」とすぐに飛びついてきます。
実際、ちょっと難しいパズルを見せてしまった時も(実験段階でご協力いただきました。ごめんなさい!)「やるー!」とやってみようとするのです。

英才教育に警鐘を鳴らすアメリカの神経科学者サム・ワンは、子供の時にストレスを与え続ければ、大きくなった時、ストレスに非常に弱くなってしまうと言います。
ストレスで脳が反応し、ストレスホルモンに過敏になってしまうそう。つまり、ストレスに敏感に反応してしまい、撃たれ弱くなってしまうということですね。肥満や高血圧、心臓病等のリスクも高くなるそうですから恐ろしい。

子供には「効果の高い遊び」をさせるのが一番です。好奇心を無駄にしないようにいろんなことにチャレンジさせながら、そのすさまじいまでの好奇心を利用してパズルで効果的に知能を開花させることをお勧めします。

絵や記号を使ったパズルはとても面白いもの。
5才くらいになれば数を使ったパズルも楽しくやることができるでしょう。